ライブ録音で見えてきたサムライの全貌! ジャズ本来の熱い魂が、聴衆を巻き込んで燃え上がる。
コアなジャズ通から絶賛された「ジャズ・テロリズム」のデュオが、いよいよライブ録音を敢行。キワモノではなかったアプローチと真剣さで、彼らのジャズの全貌が見えてきた。まさに豪快なピアノとベースの一騎打ちに、胸がすく思いがする。
RKCJ-2040
2,500円(税込)
- バット・ノット・フォー・ミー
But Not For Me - アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー
I Loves You, Porgy - ザ・マン・アイ・ラヴ
The Man I Love - グリーンスリーブス
Greensleaves - ハイ・フライ
Hi-Fly - K.C.ブルース
K.C.Blues - モンクス・ドリーム
Monk’s Dream - 言い出しかねて
I Can’t Get Started - コンファメーション
Confirmation
エンジニアノート by Mas Anai
今回のJazzSamuraiの録音、ミックスに関れた事は、私のエンジニア人生の中でも、もっとも理想に近い形で出来たレコーディングでありました。
それは、何かと言うと、全作業において、イコライザーをまったく使わずにすんだと言う事です。レコーディング、ミキシング、マスタリングの全ての作業でです。
私のエンジニア論は、演奏家のイメージしているものを、極力なにもせずに、お客さんに伝えるのが、ベストではないかと言う事であって、それが、一番、音楽と言うものが伝わって楽しめるのではないかと思っていたのです。
イコライザーとは、ある音域の周波数を強調させたり、減少させたりする機材ですが、近年の機材や、デジタルの機材では、位相が遅れて、音が歪むのです。ようするに音そのものが、曲ってしまうのです。
私が所有している、一番初期のパラメトリックイコライザーのITIは、ほんとに位相がずれないのですが、最近の機材や、デジタルでは、何かが狂っています。それは、特に最近のシーンでは、顕著に現れていて、それで本当の音が伝えられるのかと疑問を抱いていました。
ほんとの初期の時代の録音は、そんなものはなく、全てを人間の感覚でやるしかなく、エンジニアの感性の鋭さが現場では要求されていたはずです。
そんな中、今そう言うレコーディングは出来ないものかと思っていました。私の、録音の信念は、音を録るのではなく、人を録るものだと思っています。それを、お客さんに伝える為の、中間の役であると。今回の録音ではそれが出来たと思います。
しかし、それが出来る条件として、素晴らしい演奏家が、素晴らしい演奏をして、その瞬間の空間があり、それにあったベストのマイク等の機材選び、そのセッティング、それを前提とした、プロデューサーを含めたプロダクション及びレコード会社が同じ意志で動いている事が必要です。
それがマッチした時、エンジニアは、機材を操作すると言う作業はあるにせよ、基本的には何もする事がないと言う事なのです。
ただ、いるだけで良いと。このJazzSamuraiデュオのお二人、加藤真一さん、スガダイローさんの演奏は、ほんとに楽しく、終止、私もただ楽しんだだけでした。
そう言うプロダクションの雰囲気なのでした。これは、私がずっと理想に思っていたもので、それこそが、伝わる音楽になり得るものになると思っています。
この感覚は、ほんとにエンジア冥利につきると言うものです。
是非、このアルバムを聴いて、この音楽の楽しさを堪能してください。きっと楽しくて笑ってしまうかもしれません。





